今日紹介するお酒は

《富士山麓 樽熟原酒50°》です



この《富士山麓 樽熟原酒50°》が造られた

富士御殿場蒸溜所は

1972年

日本のキリンビール

カナダのシーグラム

イギリスのシーバスブラザーズの

共同出資により

キリン・シーグラム株式会社

としてスタートしましたが

2002年に麒麟麦酒の100％出資のもと

キリンディスティラリー株式会社となりました

そして

今回紹介する

《富士山麓 樽熟原酒50°》は

2005年に発売された

《富士山麓 樽熟50°》を

リニューアルした商品で

そのブレンドに使用されている

モルトウイスキーとグレーンウイスキーは

仕込みから製品化まで

富士御殿場蒸溜所で行っています


これは世界的にも珍しいことで

それを可能にしているのは

3種類のグレーンウイスキー用の蒸留器と

ストラスアイラ蒸溜所と同似型のポットスティルなど

多彩な蒸留器を

富士御殿場蒸溜所が所有していることと

シーグラム社やシーバス社から提供された

スコッチウイスキー

カナディアンウイスキー

バーボンウイスキーの

製造技術と設備を兼ね備えている

世界に類を見ない蒸留所だからでしょう


僕は｢手ごろで美味いウイスキーない？｣と聞かれたら

《富士山麓》を勧めていました

しかし残念ながらそれももう過去の話になりそうです



《富士山麓 樽熟50°》は

今月の出荷を持って生産中止が決定しました


一時販売休止ではなく終売とした理由について

キリン広報部は

「ウイスキーの原酒の製造量が限られているなか
将来お客さまに喜んでいただける商品を提供するために
考えた上での決断です。
今後は原酒のストックを増やし
それを最大限生かした
ラインアップを展開したいと考えております」

と説明しました。

仕方が無いこととはいえ

安くて美味しいウイスキーがどんどん無くなってしまうのは

悲しいですね



それでは皆様も良い夜を♪



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