ジャパニーズウイスキー
君をすてるなんて出来ないよ
今日紹介するおさけは
《イチローズ・モルト》3本です。
ニューヨークヤンキースのイチロー選手とはなんの関係も無いですよ。
《イチローズ・モルト》は肥土伊知郎(あくといちろう)という方が2007年に設立したベンチャーウイスキー社のウイスキーなのですが
このイチローさんも大リーガーのイチローに負けないぐらいすごい方です。
肥土(あくと)氏の実家は1625年から続く老舗の酒蔵でしたが、しだいに経営が厳しくなり、
2004年にはついに人手に、渡る事になってしまいました。
そこで肥土伊知郎(あくといちろう)氏は、勤めていたサントリーを退社し実家にもどり経営再建にのりだします。
そして、営業譲渡先から突きつけられた再建計画は、「ウィスキー設備の撤去」と
「今まで蒸留した400樽相当のウィスキー原酒を全て廃棄する」とういうものでした。
しかし、廃棄する樽の中には20年以上熟成された原酒も存在しており、肥土氏はどうしてもその条件を呑むことが出来なかったのです。
そこで彼が下した結論は経営再建ではなく、その原酒を自分自身が引き取って起業するという道でした。
とは言え、肥土氏には元手もなければウイスキー造りの技術も、
お酒を扱う免許もない(ウィスキーを扱うには、製造、保管、販売、それぞれに許認可が必要)という常態でした。
まず、現在保有する原酒を預かってくれる蒸留所を探す必要がある。と考えた肥土氏は
古巣だったサントリーに相談しましたが、「簡単に大量の原酒を預かることはできない」と断られてしまいます。
彼はあきらめずに八方手を尽くし、保管場所を探した結果
造り酒屋でありながらウイスキー免許を持っている笹の川酒造の社長さんが「その原酒を失うのは業界の損失だ」
と言って原酒を預かってくれる事となりました。
そして、その原酒をもとにウィスキーの企画・販売を行う会社として、ベンチャーウィスキー社を設立。
その後、肥土氏は本場スコットランドで、ウィスキーづくりを学びながら、自前の蒸留所を立ち上げる準備を進めていきました。
しかし、蒸留所をつくるためには最低でも数億円はかかる。
そこで、土地はも建物も賃貸にし、様々な工夫で初期投資を抑え2007年に、ついに蒸留所を設立する。
それでも開業費用は2億円以上かかった。
資金もない、技術もない、資格も無い、ただ情熱があるだけ
そんな中でスタートし、たった4年で蒸留所を設立したことだけでも凄いが、その実力も本物だ。
イチローズモルトの完成度の高さは
イギリスの「ウイスキーマガジン」ジャパニーズモルトで最高得点《ゴールドアワード》に選ばれたほか
WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)カテゴリー別で5年連続一位を獲得するなど、世界からも注目が集まっている。
その中には「イチローズモルトコレクター」と呼ばれる人々が現れ
平均価格1万円を超えるウイスキーが予約で完売することもある人気ぶりだ。
そして今日はそんな《イチローズモルト》の中から
《ダブル・ディスディラリズ》《ワイン・リザーブ》《ミズナラ・ウッド・リザーブ》の3本を紹介する。
まずは《ダブル・ディスディラリズ》
前記したように肥土伊知郎(あくといちろう)さんのおじいさんが創業した蒸留所は
2000年に廃業のだけども多くの素晴らしい原酒を残してくれた。
その残された原酒と伊知郎氏が愛情を注いで生み出した原酒。
この二つの原酒をブレンドしたのが《イチローズモルト・ダブル・ディスディラリズ》です。
まさに過去からの贈り物と現在の情熱の融合で生まれた逸品ですね。
そして《ワイン・リザーブ》
通常、モルトウイスキーは、シェリー樽やバーボン樽で熟成させる事が多いのだけど、
そこをあえてワイン樽を使用して熟成させています。
これもまた他にはない、イチローズモルト独特の製法により複雑な味わいに仕上げられています。
最後に《ミズナラ・ウッド・リザーブ》
最近よく耳にすることがあるミズナラですが、これは日本独自の熟成樽で、主に北海道の水ならの木を使用して熟成させています。
その水なら熟成ウイスキーをブレンドして仕上げたジャパニーズウイスキー。
まさにジャパニーズオークならではの味わいが楽しめます。
ただ三本とも強烈な個性の持ち主で、飲み手を選びます。
その辺は自分の舌で確認して下さい。
それでは今夜も良い夜を♪
追記
プロフィールに営業時間、連絡先、メニュー等、記載しておきますので利用して下さい。(メニューは随時更新します。)
《shot bar ISLAY》の詳しい場所や、黒板ギャラリーはこちらから→ISLAYホームページ
気になるお値段やその他のウイスキーはこちらwhiskey menu
「もう少し読んでやろうじゃないか」と思ってくれたら、読者登録お願いします。
読者登録をしてくれたらやる気になります。そしてお得情報満載の最新記事をメールでお知らせします♪
※誹謗、中傷、一切受け付けます。
《イチローズ・モルト》3本です。
ニューヨークヤンキースのイチロー選手とはなんの関係も無いですよ。
《イチローズ・モルト》は肥土伊知郎(あくといちろう)という方が2007年に設立したベンチャーウイスキー社のウイスキーなのですが
このイチローさんも大リーガーのイチローに負けないぐらいすごい方です。
肥土(あくと)氏の実家は1625年から続く老舗の酒蔵でしたが、しだいに経営が厳しくなり、
2004年にはついに人手に、渡る事になってしまいました。
そこで肥土伊知郎(あくといちろう)氏は、勤めていたサントリーを退社し実家にもどり経営再建にのりだします。
そして、営業譲渡先から突きつけられた再建計画は、「ウィスキー設備の撤去」と
「今まで蒸留した400樽相当のウィスキー原酒を全て廃棄する」とういうものでした。
しかし、廃棄する樽の中には20年以上熟成された原酒も存在しており、肥土氏はどうしてもその条件を呑むことが出来なかったのです。
そこで彼が下した結論は経営再建ではなく、その原酒を自分自身が引き取って起業するという道でした。
とは言え、肥土氏には元手もなければウイスキー造りの技術も、
お酒を扱う免許もない(ウィスキーを扱うには、製造、保管、販売、それぞれに許認可が必要)という常態でした。
まず、現在保有する原酒を預かってくれる蒸留所を探す必要がある。と考えた肥土氏は
古巣だったサントリーに相談しましたが、「簡単に大量の原酒を預かることはできない」と断られてしまいます。
彼はあきらめずに八方手を尽くし、保管場所を探した結果
造り酒屋でありながらウイスキー免許を持っている笹の川酒造の社長さんが「その原酒を失うのは業界の損失だ」
と言って原酒を預かってくれる事となりました。
そして、その原酒をもとにウィスキーの企画・販売を行う会社として、ベンチャーウィスキー社を設立。
その後、肥土氏は本場スコットランドで、ウィスキーづくりを学びながら、自前の蒸留所を立ち上げる準備を進めていきました。
しかし、蒸留所をつくるためには最低でも数億円はかかる。
そこで、土地はも建物も賃貸にし、様々な工夫で初期投資を抑え2007年に、ついに蒸留所を設立する。
それでも開業費用は2億円以上かかった。
資金もない、技術もない、資格も無い、ただ情熱があるだけ
そんな中でスタートし、たった4年で蒸留所を設立したことだけでも凄いが、その実力も本物だ。
イチローズモルトの完成度の高さは
イギリスの「ウイスキーマガジン」ジャパニーズモルトで最高得点《ゴールドアワード》に選ばれたほか
WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)カテゴリー別で5年連続一位を獲得するなど、世界からも注目が集まっている。
その中には「イチローズモルトコレクター」と呼ばれる人々が現れ
平均価格1万円を超えるウイスキーが予約で完売することもある人気ぶりだ。
そして今日はそんな《イチローズモルト》の中から
《ダブル・ディスディラリズ》《ワイン・リザーブ》《ミズナラ・ウッド・リザーブ》の3本を紹介する。
まずは《ダブル・ディスディラリズ》
前記したように肥土伊知郎(あくといちろう)さんのおじいさんが創業した蒸留所は
2000年に廃業のだけども多くの素晴らしい原酒を残してくれた。
その残された原酒と伊知郎氏が愛情を注いで生み出した原酒。
この二つの原酒をブレンドしたのが《イチローズモルト・ダブル・ディスディラリズ》です。
まさに過去からの贈り物と現在の情熱の融合で生まれた逸品ですね。
そして《ワイン・リザーブ》
通常、モルトウイスキーは、シェリー樽やバーボン樽で熟成させる事が多いのだけど、
そこをあえてワイン樽を使用して熟成させています。
これもまた他にはない、イチローズモルト独特の製法により複雑な味わいに仕上げられています。
最後に《ミズナラ・ウッド・リザーブ》
最近よく耳にすることがあるミズナラですが、これは日本独自の熟成樽で、主に北海道の水ならの木を使用して熟成させています。
その水なら熟成ウイスキーをブレンドして仕上げたジャパニーズウイスキー。
まさにジャパニーズオークならではの味わいが楽しめます。
ただ三本とも強烈な個性の持ち主で、飲み手を選びます。
その辺は自分の舌で確認して下さい。
それでは今夜も良い夜を♪
追記
プロフィールに営業時間、連絡先、メニュー等、記載しておきますので利用して下さい。(メニューは随時更新します。)
《shot bar ISLAY》の詳しい場所や、黒板ギャラリーはこちらから→ISLAYホームページ
気になるお値段やその他のウイスキーはこちらwhiskey menu
「もう少し読んでやろうじゃないか」と思ってくれたら、読者登録お願いします。
読者登録をしてくれたらやる気になります。そしてお得情報満載の最新記事をメールでお知らせします♪
※誹謗、中傷、一切受け付けます。
この記事へのコメント
こんばんは。
いつも美味しい?楽しい話を有難うございます。
いつか1杯のお酒のご縁が出来たらうれしいと思うばかりです。
沖縄に行けないのでパソコンから時々ですが、
お邪魔しています。
本当に時々気まぐれにですが・・・
いつも美味しい?楽しい話を有難うございます。
いつか1杯のお酒のご縁が出来たらうれしいと思うばかりです。
沖縄に行けないのでパソコンから時々ですが、
お邪魔しています。
本当に時々気まぐれにですが・・・
Posted by 琉球・島想い at 2014年06月03日 01:38
琉球・島想いさん
訪問&コメントありがとうございます。
最近はブログの更新もちょっとサボりぎみなので遠い場所からブログを読んでくれている琉球・島想いさんのためにも、もう少し頑張って更新しなくてはいけないですね。
そしていつか1杯のお酒を提供出来る日を心まちにしています。
訪問&コメントありがとうございます。
最近はブログの更新もちょっとサボりぎみなので遠い場所からブログを読んでくれている琉球・島想いさんのためにも、もう少し頑張って更新しなくてはいけないですね。
そしていつか1杯のお酒を提供出来る日を心まちにしています。
Posted by ISLAY(アイラ) at 2014年06月03日 20:31