本当に入れなくていいの?
最近スーパーなどでよく無添加ワインを見かけます。
そこでちょと調べてみました。
写真は無添加ワインの裏ラベルです。
何か気づきませんか?
そうですほとんどが(輸入葡萄果汁使用)です。シャトー勝沼だけは、輸入葡萄液+国産葡萄液ですが、その割合は表記していません。
しかしラベル表記は「使われている割合が多い物を先に書く」と言う規則があるので、先に輸入葡萄と書いある事を考えると少なくとも51%は輸入葡萄果汁です。もしかしたら99%輸入葡萄果汁かも知れません。そこら辺も明記して欲しいですよね。
それらの無添加ワインのキャッチフレーズは異口同音で「安全で美味しい」ですが、正直言って僕は疑ってます。
日本の場合国内で添加物を加えなければ無添加と表記出来ます。
ではその前は?
収穫した葡萄を絞る時は?
葡萄の絞り汁を保管している時は?
大量の葡萄果汁を日本にに運ぶ時には?
本当に無添加か消費者は分かりません。
そして本当に収穫から瓶詰めまで無添加ならば
1.火入れ殺菌(加熱殺菌)をして変化をストップさせる。
2.超精密濾過剤でワイン酵母をはじめ腐敗の素になるモノを除去する。
現在の技術では、この2つしか腐敗を防ぐ方法がありません。
1.はまだいいですが、2.に至ってはワインの旨味まで除去されるので後から旨味を加える必要があります。
これではワインと呼べるかさえ怪しくなってきます。
誤解の無い様に言っておきますが、僕は無添加ワインを否定してるのでは有りませんよ。
大手が消費者の(安全&安心を求める)心理を巧みに利用し、自分達に都合の悪い事はぼやかして、利益優先型のマーケティング戦略としての無添加ワインの在り方に腹が立つだけです。
国内でも海外でもぜんそく患者の方のために亜硫酸を使わない「酸化防止剤無添加ワイン」やアレルギー患者が安心して飲める「無添加ワイン」を何年も造り続けてる所がいくつもあります。
利益を上げるためではなく、誰かの為に愛情と情熱を持ってこのようなワイン造りをされているメーカーは、大手の販売戦略としての「無添加ワイン」の一番の被害者の様な気がします。
繰り返しますが、無添加ワインがダメではありません。ただ「無添加だから安全」と言うイメージに騙されないで下さい。
長くなりましたのでこの辺りで(^_^;)
それでは良い夜を♪
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