今日紹介するお酒は

《タンカレー･オールドトムジン》です。


このジンは、1835年のレシピを再現し

ヨーロッパ及びアメリカ向けに限定発売された商品です。


以前に1839年当時のオリジナルレシピを再現した

《タンカレー･マラッカ・ジン》を紹介しましたが

それよりも古いジンということになりますね。


再現したのは味だけではなく

ラベルも1921年頃まで実際に発売されていた

《オールドトムジン》のラベルを再現してます。


《タンカレー･マラッカ・ジン》の記事はこちら
⇒こんな凄いの味わったら、もう他じゃ満足できない♪

そして、オールドトムジンを語るうえで
外せないのが｢トムコリンズ｣ですよね。

｢トップガン｣や｢カクテル｣｢ミッション:インポッシブル｣
など数々のヒット作品に出演してます。

それは｢トム・クルーズ｣


絶対誰かがボケるので先に潰しときました。


では本題、

｢トムコリンズ｣はカクテルの名前で

19世紀半ば、ロンドンにあった”リマーズ・コーナー”

という店のジョン・コリンズさんが創作したカクテルで

はじめは｢ジョン・コリンズ」という名前でしたが

ベースをジュネヴァ・ジン(オランダ･ジン)から

オールド･トム･ジンにかえて

「トム・コリンズ」と命名しました。


なので、｢トムコリンズ｣は

オールド･トム･ジンで造るのが当初のレシピ通りなのですが

今ではほとんどの店ではオールド・トム・ジンは使わずに

一般的なドライジンに砂糖や、シュガーシロップなどを加えて

トムコリンズを造っています。


でも、僕はシュガーシロップがあまり好きではないので
あえて昔のレシピで造ってます。

つまり今回紹介する《タンカレー･オールドトムジン》は
ほかのドライジンが使われているカクテルには使わないので
トムコリンズのためだけに仕入れたジンということになります。

もちろん、指定があれば
これでジントニックやジンリッキーなども造りますし
ストレートやロックでも出しますよ。


ちなみに

トムコリンズのベースを

ウイスキーベースにすれば「ジョン・コリンズ」

ただし、バーボンベースのものは、「カーネル・コリンズ」

ラムベースにしたら、「ペドロ・コリンズ」

もしくは、｢ラム・コリンズ｣

ブランデーベースのものは

「ピエール・コリンズ」になります。



『オールド・トム』という名の由来は

ジンの製造販売が規制されたビクトリア時代に

密造したジンの目印として”黒い年老いた猫”の看板が

店先に掲げられたことからイギリスでの雄猫の総称

『トム・キャット』にちなんでつけられたという説


18世紀のロンドンで

猫の口にコインを入れると足からジンが出てくるという

猫の姿の自動販売機を置いたことから名づけられたという説


など諸説ありますが、僕は猫の自動販売機を支持したいですね。

そして、そんなかわいい販売機なら
今でも売れそうな気がするんですがどうでしょうかね。

復刻版が出たら僕はたぶん買うな(笑)

それでは、皆様も良い夜を♪

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