《ショット バー アイラ》沖縄市(コザ)銀天街のbarでウイスキーを飲む

沖縄市銀天街にある小さなBARです。幻のバーボン、金賞受賞ウイスキー、絶版スコッチ、オリジナルカクテル、ハイネケン生、ここでしか飲めない命の水を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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スコッチウイスキー

2万人を追い出した領主(クライヌリシュ14年)

今日紹介するお酒は

《クライヌリッシュ14年》です。
クライヌリッシュ14

クライヌリッシュ蒸留所は、1819年にスタッフォード公爵によって造られたました。

このスタッフォード公爵、もともとはロンドン貴族の末裔で、サザーランド家の娘と結婚し広大なサザーランド領地を手に入れ、後に初代サザーランド公爵となります。

今で言うところの「逆玉」ですね。

ただ彼の名を有名にしたのは、蒸留所建設ではなく農民の大量追放事件でした。

その背景にあったのが、18世紀から19世紀にかけてハイランドで盛んに行われていた羊の飼育。

スタッフォード公爵も羊の飼育をするのですが、彼は羊の放牧地を確保するために約二万人の農民を領土から追い出し、畑をを取り上げました。

スタッフォード公爵は、その事業を「ハイランドクリアランス」と呼び、立ち退きに応じなかった家には火を放ったりして、徹底的に行ったそうです。

当時のサザーランド領地の人口がどのくらいだったかは分からないですが、二万人は相当な数ですね。


そして蒸留所の建設も、「お酒が好きだから」とか、「みんなに美味い酒を飲んでもらいたい」とか、そんなありふれた理由じゃなく「農民が密造酒を造って税金を逃れるなどけしからん!」からだそうです。

それが、クライヌリッシュ蒸留所の始まりです。

う~

他の蒸留所と全然違う・・・

ただ、成り立ちはどうであれ「クライヌリッシュは美味い」というのも事実で、19世紀にはスペイサイドの《ザ・グレンリベット》と比肩しうると言われ生産が追い付かず、注文に応じきれない事も有ったくらいの人気だったそうです。

今日紹介する《クライヌリシュ14年》も、甘くフローラルな香りと、沿岸地域独特の塩の香りを併せ持ち、ライトでありながら深い味わいのウイスキーに仕上がってます。

余談ですが、現在のクライヌリッシュ蒸留所は1967年に建設されたもので、以前のクライヌリッシュ蒸留所はブローラ蒸留所として稼動していました。

そしてブローラ蒸留所では、クライヌリッシュ蒸留所のようなフローラルなウイスキーではなく、アイラウイスキーのようなピーティでスモーキーなウイスキーを造っていたそうです。

残念ながら1983年に創業を停止してしまいましたが、もし機会があればブローラを飲んでみたいですね。

とはいえ、もし現物があっったとしても、とんでもない値段するんだろうな。


それでは皆さんも良い夜を♪


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