今日紹介するお酒は《ブラントン・フロム･ザ・カスク》です。


ブラントンは「聞き覚えがある」と言う人も多いでしょうね。

馬のキャップが特徴的で、ファンもたくさんいます。


それにこのブログでも以前紹介しましたね。

以前の記事はこちらです→唯一無二の存在

ウイスキーは熟成している間に樽から蒸発して減ってしまいます。当然、熟成期間が長ければ長いほど、蒸発してしまう量が増えます。

これを「天使の分け前」と言っているのですが、美味いウイスキーを造るにはそれなりの分け前が必要ということですね。

誰が言い始めたのは知りませんが、じつにいい考え方だと思います。

ですから、ウイスキーの原酒は樽ごとに、アルコール度数が違います。

そこで、通常は原酒に加水し、一定のアルコール度数に調整してからボトリングするのですが、この《ブラントン・フロム・ザ・カスク》は加水も、ろ過も一切おこなっていません。

名前にある《フロム・ザ・カスク》でピンと来る方もいるでしょうが、加水もろ過も行わない「樽だし原酒」と言う事になります。

そのためボトルによってアルコール度数が違います。

だから、この前飲んだ《ブラントン・フロム･ザ・カスク》と今日飲む《ブラントン・フロム･ザ・カスク》そして、次に飲む《ブラントン・フロム･ザ・カスク》は微妙に味が違うというわけです。

この《ブラントン・フロム･ザ・カスク》はアルコール度数、倉庫№、樽№、棚№、ボトル№、ボトリングした日付が手書きで書かれています。

ちなみに今回アイラにある《ブラントン・フロム･ザ・カスク》は
Ｈ倉庫の51番の棚にあった190番の樽から、2014年1月10日に44番目にボトリングされたアルコール度数64.8度のブラントンと言う事になります。



世界にこのボトルはここだけにしかありません。

以前に紹介した《ブラントン・ゴールドラベル》が選りすぐりのエリートだとしたら、今回のブラントンは、ブラントンのキャッチフレーズである「唯一無二」そのものといえるブラントンです。


それでは、唯一無二の存在である皆さんも良い夜を♪

追記
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